で、日本はどうですか?
思い出の絵葉書 (12)

格好いい、僕は呟いた。線路沿いの道を家路に着きながら、この線路沿い、このホームをなぜそんなに気に入っているのか考えた。
確かに、六月に豊かに咲く紫陽花のためだけじゃない。僕が旅に出たり、外国から戻ってきた時にほっとする小さな広場と駅舎のためだけでもない。清潔で、美しい車両のためでも、ホームの上から並んでいるお店や、広い空、雲、夜の月を眺めながら、踏み切
りの警報が聞こえてくるまでホームで電車を待つのが楽しいからだけでもない。
すると、今まで考えてもみなかったことが思い出された。そうだ、僕のお祖父さん
は鉄道員だった。不思議なことに、その村の駅のホームもちょうどこのぐらいの高さだったし、祖父母の家の庭は線路から、今僕が住んでいる家とちょうど同じ方角にあった。
子供のころ、僕は高いホームの上に立って電車を待ちながら、野原や庭、遊び場を眺めた。
現在が、無意識のうちに過去の地図に重なった。東京は昔のヨージャ村に。西永福
はもう、僕の外ではなく内に存在している。僕にとって切り離した日本というものはない。
質問はこう聴こえる。で、人生はどうですか? この世は気に入ってる?

格好いい、僕は呟いた。線路沿いの道を家路に着きながら、この線路沿い、このホームをなぜそんなに気に入っているのか考えた。
確かに、六月に豊かに咲く紫陽花のためだけじゃない。僕が旅に出たり、外国から戻ってきた時にほっとする小さな広場と駅舎のためだけでもない。清潔で、美しい車両のためでも、ホームの上から並んでいるお店や、広い空、雲、夜の月を眺めながら、踏み切
りの警報が聞こえてくるまでホームで電車を待つのが楽しいからだけでもない。
すると、今まで考えてもみなかったことが思い出された。そうだ、僕のお祖父さん
は鉄道員だった。不思議なことに、その村の駅のホームもちょうどこのぐらいの高さだったし、祖父母の家の庭は線路から、今僕が住んでいる家とちょうど同じ方角にあった。
子供のころ、僕は高いホームの上に立って電車を待ちながら、野原や庭、遊び場を眺めた。
現在が、無意識のうちに過去の地図に重なった。東京は昔のヨージャ村に。西永福
はもう、僕の外ではなく内に存在している。僕にとって切り離した日本というものはない。
質問はこう聴こえる。で、人生はどうですか? この世は気に入ってる?
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