思い出の絵葉書 (10)
十一月 「大学病院」映画館

僕の高校の同級生のある三人組は、青春時代独特の強い友情で結ばれていて、いつも一緒に勉強したり、遊んだり、ぶらついたり、ガールハントをしたりしていた。ある日、そのうちの一人が病気になり、二人は代わりに僕を映画へ誘ってくれた。これが、「大学病院」映画館、発見のきっかけだった。
その古びた建物は医科大学のキャンパスの隅、森の端っこにあった。映画の上映は週に二晩だけだった。その日、僕たちはちょっと遅れてしまった。小さな映画館はもういっぱいで、席もないし、入ることも無理だろうと、僕は思った。でも、驚いたことに、僕たちが一直線に向かったのは切符売場の窓口ではなく、ホールの入り口の扉の前に立つ生真面目そうなおじいさんのところだった。
サボーおじさん、こんばんわ!
すると、サボーおじさんは、灰色の上着のポケットから切符を三枚取り出し、僕たちに渡してくれた。
おじさんは、三人組が来ることを知っていた。雨が降っても雪が降っても、ソ連映画が上映される時も、フランス映画の時も。 週に二回、必ず。

僕の高校の同級生のある三人組は、青春時代独特の強い友情で結ばれていて、いつも一緒に勉強したり、遊んだり、ぶらついたり、ガールハントをしたりしていた。ある日、そのうちの一人が病気になり、二人は代わりに僕を映画へ誘ってくれた。これが、「大学病院」映画館、発見のきっかけだった。
その古びた建物は医科大学のキャンパスの隅、森の端っこにあった。映画の上映は週に二晩だけだった。その日、僕たちはちょっと遅れてしまった。小さな映画館はもういっぱいで、席もないし、入ることも無理だろうと、僕は思った。でも、驚いたことに、僕たちが一直線に向かったのは切符売場の窓口ではなく、ホールの入り口の扉の前に立つ生真面目そうなおじいさんのところだった。
サボーおじさん、こんばんわ!
すると、サボーおじさんは、灰色の上着のポケットから切符を三枚取り出し、僕たちに渡してくれた。
おじさんは、三人組が来ることを知っていた。雨が降っても雪が降っても、ソ連映画が上映される時も、フランス映画の時も。 週に二回、必ず。
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